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被災者支援とは何かを、コーディネーションの視点から考える

目の前のことへの対応と先を見据えた一貫性のある支援

 近年、災害が頻発化・激甚化する中で、被災者への支援は行政だけでなく、民間との連携が重要視されています。国の防災基本計画においても、「行政・NPO・ボランティア等」の三者連携という文言が記載され、その「活動調整」を担う“中間支援組織”の役割も重要性を増しています。

 被災者のニーズはどこにあるのか。一括りにして捉えていないか。声にならない、取りこぼされてしまう隠れたニーズをつかむためには、どのような視点をもって、どのような態勢で支援にのぞむことが必要なのでしょうか。

 この分科会では、被災地における支援の具体的な場面や分野において求められたコーディネーションの実際を検証するとともに、被災者支援に関わるコーディネーターとして大切にしたい視点と達成すべきゴールイメージを共有したいと思います。

被災地支援に関わる経験や可能性のあるコーディネーター

被災者支援におけるコーディネーションに関心がある方


【登壇者】

講師 明城 徹也さん 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) 事務局長)

福井県生まれ。米国の大学を卒業後、建設会社勤務。その後NGO業界に転身し、海外で数多くのプロジェクトに携わる。東日本大震災では、ジャパン・プラットフォームの職員として、被災者・復興支援に従事。2013年より「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」の設立準備会議に参加し、2015年関東・東北豪雨水害や2016年熊本地震では、現地での支援コーディネーションを努める。JVOAD<全国災害ボランティア支援団体ネットワーク> のNPO法人化を機に、事務局長に就任。

事例発表者・コメンテーター 篠原 辰二さん Wellbe Design [ウェルビー・デザイン]  理事長

北海道内2つの市町で社協職員として勤務した後、2021年に地域福祉の推進を主目的とした非営利型社団Wellbe Designを設立。社協・包括・民生委員等の地域福祉実践者や推進機関へのアドバイザリー活動や地域防災活動、災害発生時の被災者の生活支援にも携わる。災害時のソーシャルワーク機能に着目し、複数の大学において非常勤講師を務めるほか、北海道の中間支援組織「北の国災害サポートチーム」の代表を務める。社会福祉士。

事例発表者・コメンテーター 浅野 幸子さん (減災と男女共同参画 研修推進センター 

                                      共同代表・プロジェクトコーディネーター

阪神・淡路大震災に際して学生ボランティアとして現地に入り、そのままNGOスタッフとなり、現地で在宅避難者・仮設住宅・全焼地域の復興まちづくり支援などに4年間従事。その後、東京都生協連、地域婦人会の全国組織で働く。この間、法政大学院修士課程修了(政策科学修士)。2011年6月に発足した東日本大震災女性支援ネットワークの活動に参加し、2014年から現在。大学非常勤講師。国・自治体の防災政策にも関わる。  

進行 後藤 麻理子さん (日本ボランティアコーディネーター協会 理事・事務局長

東京都社会福祉協議会に入職後、高齢者の職業・生活相談、東京ボランティアセンターにおける相談・情報活動・企業の社会貢献活動推進・地区ボランティア活動推進等を担当し、その後北区ボランティアセンターに出向し、ボランティア相談、地域のボランティア活動推進、地域福祉活動計画などの策定に携わった。全国の仲間とともに2001年、日本ボランティアコーディネーター協会を設立。2005年3月前職を退職し、同年4月より現職。