コーディネーターとして、どう「機会」を提供していくか 

背中の押し方を考えよう

 「機会があれば参加したい」という声をよく聞きますが、どのような「機会」があれば参加につながるのでしょうか?

 興味関心や問題意識はあるのにもかかわらず、実際の参加につながっていない層に、私たちはどう働きかければよいのでしょうか?これまでもそれぞれの現場で、背中を押してみたり、ハードルを下げてみたりしてきましたが、なかなかうまくいかないことも少なくないでしょう。コーディネーターは、行動することの喜びや面白さ、奥深さをどのように表現し、求められている「機会」をデザインしていくべきでしょうか?

 この分科会では、改めて参加と参画の「機会」を提供することについて再考し、それぞれの現場での実践へとつなげていく場とします。

テーマに関心がある方


【登壇者】

コメンテーター 川中 大輔さん シチズンシップ共育企画 代表 龍谷大学 社会学部准教授

ファシリテーター。1980年、神戸生まれ。1998年から野外教育や不登校児童支援、環境問題、まちづくり、社会事業家支援のNPOで活動し、2003年にシチズンシップ共育企画を設立。現在、同代表。全国各地で市民教育や若者の参加、協働まちづくりやNPOマネジメントのワークショップを担当。2013年に日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)を多くの方々と共に設立し、事務局長等を歴任。大学コンソーシアム京都研究主幹、立命館大学嘱託講師(サービスラーニング担当)などを経て、2017年から龍谷大学社会学部専任教員。市民の社会参加や社会イノベーション実践に資する教育/研究に取り組んでいる。

 

事例発表者 杉浦 健さん 三田市・市民活動推進プラザ サポートスタッフ

大阪生まれ。兵庫県三田(さんだ)市在住。1995年の阪神・淡路大震災で被災地の避難所に食料品を配給する仕事に従事し、そこで「ボランティア」なるものを知る。関西学院大学総合政策研究科修了。専門は地域コミュニティ。東日本大震災を契機に共働プラットホームを設立し多くの学生たちと共に災害支援活動にも従事してきた。関西学院ヒューマンサービスセンター、大阪ボランティア協会などでボランティアコーディネーターを歴任。現在は三田市・市民活動推進プラザに在籍しつつ、フリーランスのコーディネーターとして全国の大学やまちづくり団体と共働している。

 

事例発表者 開澤 裕美さん 中央大学ボランティアセンター ボランティアコーディネーター)

京都府宇治市生まれ。大学時代より、日本や世界を旅しながらボランティア活動を行う国際ワークキャンプの運営や、子どもたちとの自然体験ボランティア、留学生のサポートを行う。卒業後は、旅行会社を経て、NPO法人NICEで関西事務局を立ち上げ、初代関西事務局長を務める。その後、CSRコンサルタントとして働いたあと、中央大学ボランティアセンターへ入職、現在8年目。川崎市麻生区の飛び地、自然豊かな地域で地元活動も楽しみ中。趣味は、ランニングとカフェ巡り、山ガール目指して登山挑戦中。

 

進行 鹿住 貴之さん JUON(樹恩)NETWORK 事務局長

1998年大学生協の呼びかけで設立された都市と農山漁村を結ぶJUON NETWORK(樹恩ネットワーク)に事務局スタッフとして参画。99年3月より事務局長。その他、認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事、NPO法人森づくりフォーラム常務理事、認定NPO法人エンパワメントかながわ理事、東京ボランティア・市民活動センター運営委員、杉並ボランティアセンター運営委員等様々な市民活動に携わっている。著書に『割り箸が地域と地球を救う』(創森社・共著)等。