東京ボランティア・市民活動センター


 

協創を生み出す技術(コツ)を考える

まだまだやるよ。生協×社協シリーズ

 これまで、この分科会では相互理解が越境の素地になり、気軽に話し合える関係づくり(対話)が新たな活動を生みだすカギになること、協力関係を継続的な仕組みにするためには意図的な組織間の関係づくりが不可欠であることを明らかにし、その方法について具体的な事例に基づき確認する場を提供してきました。第3回目となる今回は、過去の分科会で見出した視点や協創を生み出すために必要なフレームワークなどの技術が、他の事例でも活用ができるかを参加者とともに検証し、協創を生み出す技術(コツ)について考えます。

生協や社協の関係者だけでなく、多様な主体と連携して地域福祉に取り組みたいと考えておられる方


【登壇者】

事例発表者 徳永 雄大さん 長野県社会福祉協議会 まちづくりボランティアセンター主任

社会福祉法人長野県社会福祉協議会まちづくりボランティアセンター主任。平成30年に地域・企業・NPO等連携災害支援ネットワーク(現、長野県災害時支援ネットワーク)の事務局を担当。2019年の台風19号では、長野市災害ボランティアセンター松代サテライトやりんごサテライトの運営に関わる。最近ついたあだ名は米奉行。コロナ禍での食料支援として、長野県内に支援食料募集を呼びかけて、たくさん米を集められたことに起因。皆様のあたたかい思いに感謝。 

事例発表者 中谷 隆秀さん 長野県生活協同組合連合会 事務局長

長野県生活協同組合連合会事務局長。コープながの職員で宅配センター長等を経て、2013年より長野県生協連に出向。2016年全社協主催災害VC運営者研修への参加をきっかけに、長野県域の災害支援ネットワーク構築の必要性を強く感じ、2017年より県社協や県NPOセンター、県行政と協同して災害支援団体のネットワーク作りに関わる。2019年の台風19号災害の支援活動の中で「長野県災害時支援ネットワーク」を設立し、県生協連は幹事団体の一つとなり、現在同ネットワークの幹事を務める。2018年にVCO力検定3級、2019年にVCO力検定2級、2022年にVCO力検定1級合格。 

事例発表者 新宅 太郎さん 吹田市社会福祉協議会 生活支援コーディネーター

平成9年度に吹田市社会福祉協議会デイサービスセンターに入職。平成15年度にコミュニティワーカー、共同募金、広報等を担当。平成18年度からCSW、災害支援等を担当し、介護フェア(主催:大阪よどがわ市民生協、地区福祉委員会、医療機関等)をコーディネート。その後も同生協との連携を推進し、平成30年度から生活支援コーディネーターとして勤務。コロナ禍、初の緊急事態宣言発令時に大学生、地区福祉委員会、NPO等による高齢者生活支援活動をコーディネートし、令和3年版厚生労働白書、月間福祉、NHK等で紹介された。プライベートでは小学校PTA会長後、夏まつり委員会、防災委員会等の役員として活動中。

事例発表者 馬場 徳二郎さん (大阪よどがわ市民生活協同組合 組織部

1983年に大阪よどがわ市民生協に入協。地域担当者(配送担当)として高槻市を担当。その後、高槻市行政区長、共同購入のセンター長などの共同購入事業従事。本部運営部、システム部を経て店舗部で店舗の組合員組織づくり、共済事業、コールセンター、福祉事業を担当。2019年から専務スタッフとして行政や地域との関係づくりをすすめています。昨年2021年定年後、嘱託職員。今年度から組織部で引き続き行政や地域との関係づくりをすすめています。現在、吹田市介護保険事業者連絡会役員、福祉用具貸与部会長。

進行 熊谷 紀良さん (東京ボランティア・市民活動センター 統括主任

学生時代に子ども会、児童劇の公演、赤十字などのボランティア活動に参加。東京都社会福祉協議会に就職する。地域福祉推進、生活福祉資金貸付を通じた生活支援、高齢者福祉施設の協議会などの事業を担当。東京ボランティア・市民活動センターでは、学生・生徒のボランティア体験活動、災害ボランティア支援、NPOやボランティア・市民活動センターを対象とした研修、地域の中の居場所づくり、民間助成金相談、NPO法人設立運営相談、家族介護を考えるつどいなどを担当。都内各地域に出没しながら、ローカルな駅やバス、商店街と銭湯めぐりを楽しみにしています。 

ファシリテーター 文珠 正也さん 日本協同組合連携機構 連携推進マネジャー)

Climate Reality Leader。コープこうべ出身。主に人事・店舗運営部門に関わる。2014年、生協の共済(コープ共済)元受団体の日本コープ共済生活協同組合連合会で人事部長を務める。2018年日本の協同組合を横断的につなぐ「日本協同組合連携機構」の設立準備に参加。現在に至る。余暇を活用した複業として山梨県大月市で、東京で働く仲間たちと農業を営み、耕作放棄地の防止、農地・里山保全活動をとおして「関係人口」による地域創生に取り組む。

コメンテーター 藤井 智生さん (生活協同組合コープこうべ 第2地区本部 マネジャー)

地域に密着した事業活動を展開し、心豊かな地域社会づくりを行う生活協同組合コープこうべで、宅配・店舗・人材開発などの部署を経験。 現在は、様々な団体と連携しての多様なテーマを通じた地域のつながりづくりを担当し、 コロナ禍においても、つどい場づくりや生活困窮者支援、学生と地域をつなぐサポートを実施している。

コメンテーター 小藪 真彦さん 西宮市社会福祉協議会 生活支援コーディネータ

1981年、兵庫県西宮市に生まれる。中・高・大と西宮市の学校に通った後、日常生活自立支援事業の生活支援員として2年勤務。2009年、西宮市社協に入職し、主に地区社会福祉協議会の支援を行う地区担当職員として10年勤める。 2020年4月から、「地域共生館ふれぼの」の中にある共生のまちづくり課へ異動し、生活支援コーディネーター(第1層・第2層兼務)として勤務し、現在に至る。 「色々なことがあっても楽しくしたい」がモットー。地域の方も、職員も、こどもも大人も、みんなでみんなを地域の主人公にできるよう、日々奮闘中です。 

〈担当〉鹿住貴之JUON(樹恩)NETWORK /蔦直宏日本生活協同組合連合会