多文化共生×地域福祉 

共生社会の実現に向けて、外国人住民とのつながりをつくるには

 外国人住民の地域での受入れの取り組みは、必要性は感じても「きっかけが作れない」という声も聞きます。国際交流協会等の多文化共生分野、社会福祉協議会等の社会福祉分野、また、NPO等の分野間の重なりとつながりを活かすことで、できることがありそうです。まず、国際交流協会と社協の日常的な関わりや、コロナ禍を契機としたフードパントリーの活動等、分野を超えて協働する事例を聞きましょう。そして、社会福祉にアクセスしにくい外国人住民を支えるネットワークの形成やコーディネーションのヒントを、みなさんと考えたいと思います。

地域で外国人住民とのつながりを築こうとしている方 / テーマに関心がある方


【登壇者】

 事例発表者 山野上 隆史さん とよなか国際交流協会 事務局長

大阪出身。高校生まで野球にはまる。大学生から日本語教育について勉強する。大学卒業後、大学院で勉強しながら日本語学校や大学などで教えるが、地域で暮らす外国人のためのボランティアの日本語教室に関わり始めてから、地域の多文化共生を進めるための仕事に関わりたいと思い、とよなか国際交流協会の職員になる。いっとき、文化庁で日本語教育施策に関する仕事をするが、2016年から再び、とよなか国際交流協会で働く。常務理事兼事務局長。

事例発表者 村松 清玄さん (シャンティ国際ボランティア会 国内事業担当

1993年青森県五戸町生まれ。曹洞宗僧侶。東北大学文学部卒業後、大本山永平寺で3年間修行。青森県内の寺院を経て、2020年11月より現職。豊島区における外国人支援を担当。

モデレーター 妻鹿 ふみ子さん (東海大学 健康学部教授 / 日本ボランティアコーディネーター協会 代表理事

専門分野は地域福祉論、ボランティア論。現在の研究テーマは市民参加による地域の居場所づくり、家族に依らない親密圏の構想。全国各地の社協職員研修、施設職員研修、ボランティアマネジメント研修、ボランティアリーダー研修の講師を務めている。

進行 矢冨 明徳さん 佐賀県国際交流協会

「FREE YOUR HEART OF BORDERS! 心の国境をなくそう!」をスローガンに活動する佐賀県国際交流協会の企画交流課長。民間企業勤務、海外留学等を経て2011年に佐賀県国際交流協会に入職。同年に研修「多文化共生マネージャー養成コース」を受講し、その後は多文化共生マネージャーとして、さまざまな多文化共生事業に関わる。また、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)のメンバーとして、県内CSOとともに災害支援の活動にも取り組んでいる。

 

〈担当〉疋田恵子(杉並区社会福祉協議会) / 藤井美香(横浜市国際交流協会) / 武藤祐子(千代田区社会福祉協議会)